この記事は、Amazon広告の活用方法がわからない方や広告のパフォーマンスが悪い方、最適化したいと考えている方向けの記事です。
近年のAmazon販売では、広告を活用出来るか出来ないかで勝敗が分かれると言っても過言ではありません。それほど重要な要素であり、今後も重要性が増していくAmazon広告に関して具体的な活用方法や最適化の方法を紹介しています。
目次
オートキャンペーン
AmazonPPC広告でのオートキャンペーンの目的としては、【売れるお宝キーワードを見つける事】です。オートキャンペーンを使うことによって、Amazonが自動でキーワードを選んでくれて、思いがけないお宝キーワードを見つける事が出来ますし、売れないキーワードを見極める事も出来ます。それでは、キャンペーンを作成して、売れるキーワードと売れないキーワードを見つけていきましょう。
キャンペーンを作成する
オートキャンペーンの作成方法に関しては、別の記事にて解説しているので、作成方法がわからない場合は参考にしてください。
レポートを使って売れるキーワードを見つける
1、レポートを取得
該当するオートキャンペーンの広告レポートタブをクリックして、レポート期間でカスタムを選択
レポート期間でFromの部分を可能な限り古い日付で選択。今回のケースでは、約2ヶ月前の2019年4月9日まで選択する事が出来ましたが、これ以前の日付は選択出来ませんでした。日付を選択したら適用するをクリック。
日付の反映が変更されると下記画像のようになりますのでレポートを作成をクリック
レポートファイルをダウンロードしたら、エクセルかGoogleスプレッドシートでレポートファイルを開きます。今回は、スプレッドシートで進めていきます。
キャンペーンの右側にある▼をクリックして、スプレッドシート内に表示したいオートキャンペーンのみを選択してOKをクリック
低ACoSで売れているキーワードを見つける
オートキャンペーンを運用する最大の目的である、【売れるキーワード】を見つける作業です。少ない広告費で売れているキーワードを見つけていきます。
売上高に占める広告費の割合(ACoS)の右側にある▼をクリックして、A→Zで並び替えをクリックしてOKを押すと、ACoSが低い順に並び替える事ができます。
ACoSが低い順に表示されました。この中からACoSが低いキーワードを後ほど紹介する方法でマニュアルキャンペーンに追加して、さらにオートキャンペーン内で除外キーワードとして登録します。
オートキャンペーンで表示されるASINの意味
オートで広告を出していると検索キーワード以外にASINが表示される事があります。これは、ユーザーがASINで検索しているという意味ではなく、表示されているASINのページ内に広告が表示されたという事です。下記画像のキーワードはダミーです。
商品ページ内に表示される、スポンサープロダクト広告枠がクリックされた場合、レポートに表示されます。下記画像以外にも数箇所、広告が表示される場所があります。
オートレポート内でASINが表示されているからといって、マニュアルキャンペーンでASINを登録しても意味が無いのでご注意下さい。
売れないキーワードを除外する(完全一致)
オートキャンペーンの場合、Amazonが自動でキーワードを選んで出稿するので、売れないキーワードでも広告が出てしまいます。そこで、売れないキーワードに関しては、オートキャンペーン内で除外キーワード(完全一致)として登録するようにしましょう。
売れないキーワードと判断して除外する基準ですが、あなたが販売する商品の成約率やキーワードの入札価格によって異なりますので、特定の数値をお伝えする事は出来ませんが、10回以上クリックされて売れない場合は、キーワードを確認して商品とマッチしてない場合、除外するようにしましょう。
(クリックの右側にある▼をクリック→条件でフィルタ→次より大きい→数値を入力)これで、指定した数値以上クリックされたキーワードだけを表示する事が出来ます。
フィルタで絞り込むことによって10回以上クリックされたキーワードだけを表示する事が出来ました。
10回以上クリックされたけど、売れてないキーワードを見つけたいので、【広告がクリックされてから7日間の総売上高】が0円のキーワードだけを表示します。
これで10回以上クリックされたけど売れてないキーワードだけを表示する事が出来ます。どのような条件で絞り込むかはあなた次第ですが、売れないキーワードを見つけたら、完全一致で除外キーワードに登録しましょう。
【オートキャンペーンを選択→除外キーワード→除外するキーワードを追加をクリック】
完全一致で先程のレポートから見つけた、クリックされたけど売れてないキーワードを除外キーワードとして登録しましょう。
オートキャンペーン内で除外キーワードとして追加する事によって、広告が表示されなくなります。この作業を行う事で、無駄な広告費を削減して最適化する事が出来ます。
マニュアルに追加するキーワードも完全一致で除外
オートキャンペーンで見つけた売れるお宝キーワードをマニュアルキャンペーンに追加する場合は、オートキャンペーンにて完全一致で除外キーワードとして追加するようにしましょう。この作業を行う事で、マニュアルキャンペーン内で自由に入札価格などを調整する事ができます。
オートキャンペーンを運用する期間について
売れるキーワードを見つける為のオートキャンペーンですが、ある程度キーワードを見つける事が出来たと思ったら、停止してマニュアルキャンペーンだけで運用しても問題ありませんし、引き続きお宝キーワードを見つけたいという事であれば、売れるキーワードの抽出とキーワード除外を続けていくと良いでしょう。
マニュアルキャンペーン
マニュアルキャンペーンの作成方法に関しては、別の記事にて解説しているので、作成方法がわからない場合は参考にしてください。
オートで売れているキーワードをマニュアルに部分一致で追加
低ACoSで売れているキーワードを見つけるの箇所で見つけた売れるキーワードをマニュアルキャンペーンで部分一致として登録します。
マニュアルキャンペーンを開いてターゲティング→キーワードを追加をクリック
キーワードを入力する→部分一致→オートキャンペーンで売れてたキーワードを追加→キーワードの追加をクリック
キーワードの入札額に関してですが、推奨入札額が表示されていれば、推奨入札額の金額+数円の金額を入力するか、キーワードに売れる自信がある場合は、Amazonが推奨する入札価格の上限以上の金額を入力しましょう。
300円で入札していても、実際の広告費は1クリック20円という事もありますので、とりあえず少し大きめの金額で入札して少しずつ絞り込んでいく事をオススメします。
部分一致で売れているキーワードを完全一致で追加
部分一致で広告を出して2週間〜1ヶ月程度経過したらレポートを取得して売れているキーワードを完全一致でも出稿してみましょう。キーワードと入札価格の設定によっては、部分一致で出すよりも低いACoSを実現出来るかもしれません。
キーワードの広告費が高い場合の調整方法
キーワードの広告費が高い場合、キーワードをOFFにするか入札価格を下げるという2つが考えられます。
入札額を下げる場合
下記画像のケースでは、入札額が300円でACoS(売上高広告比率)が234%と高騰しているので、入札額を下げる必要があります。入札額が300円と、推奨入札額の上限よりも高い金額が入力されているので、推奨入札額の上限または少し上くらいで設定して様子を見ると良いでしょう。
キーワードをOFFにする
入札している価格が推奨入札額よりも低いにも関わらず、ACoSが高く、これ以上入札額を下げる事が難しそうな場合は、キーワードをOFFにする事も調整方法の1つです。
さいごに
オートキャンペーン、マニュアルキャンペーン、広告レポートなどを活用しながら、広告の最適化を継続する事で、少ない広告費で大きな売上を生み出せるようになります。広告を作成して終わりではなく、最適化を続けていきましょう。
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