私達が住んでいる地球、宇宙には必然的に発生する「法則」がたくさん存在しています。法則を理解して物事を進めていけば、常に最適な判断が出来るようになります。
ポジティブな未来を考えるとポジティブな現実になったり(引き寄せの法則)、肥満になったとしてもそこには食べ過ぎという原因があったり(原因と結果の法則)、空に向かってツバを吐くという悪い行いをすると、自分の顔にツバがかかるという悪い事が起こります。(カルマの法則)
地球で起こる出来事には、常に法則が存在しているので、法則を理解する事で今までの何十倍ものスピードで物事を進める事が可能になります。ビジネスで成功したい場合でも恋愛で成功したい場合でもまずは法則を学びましょう。こちらのページでは、出来る限りわかりやすく15の法則をシンプルに解説していきます。
目次
引き寄せの法則
磁石のプラスとマイナスを近づけると、引っ付き合うように「思考や感情は、同じような現実を引き寄せます」ポジティブな事を考えると良い事が起こり、ネガティブに考えると本当に悪い事が起こります。「信じる事が重要」という考えです。
【引き寄せの法則】夢を叶える人たちがやっている「30の習慣」
パレートの法則(80:20の法則)
ビジネスをやっている人は、特に理解して活用すべき法則です。ティムフェリスが「週4時間だけ働く」の中で紹介して一気に有名になった法則です。「80%の結果は、20%の要因が生み出している」「20%の要因が80%の結果を生み出している」という法則です。
パレートの法則実例
- 売上げの80%は、20%の顧客が生み出している
- 売上げの80%は、20%の製品が生み出している
- クレームの80%は、20%の製品が生み出している
- クレームの80%は、20%のお客さんが生み出している
- 人口の80%は、20%の国に集中している
- 税金の80%は、20%の国民が負担している
2-6-2の法則
会社であれば、20%の優れた社員ー60%の普通の社員ー20%の優れていな社員に分ける事が出来ます。2-6-2の法則は働きアリの法則とも言われ、
100匹の働きアリを観察すると、20匹のよく働くアリがいて、60匹の普通に働くアリがいて、20匹の働かない働きアリが存在します。ここで、20匹の働かないアリを集団から取り除けば最強の集団になると考えてしまいますが、時間が経過すると共に徐々に働いていたアリが働かなくなり、比率が20%:60%:20%に戻っていくのです。
ジラートの法則
どんな人でも平均して250人程度の知り合いがいるという法則です。1人を敵に回すという事は250人を敵に回すという事でもあります。敵にする相手を1人でも間違うと、その何十倍もの敵を作ってしまう可能性もあります。
1人のお客さんに満足してもらえば、250人の知り合いがお客さんになってくれる可能性もありますので、目の前にいる1人のお客さんを大切にする事が重要です。
10000時間の法則
何かの分野でプロレベルになるためには、1万時間必要という法則です。1日8時間+1時間で約3年必要になります。「石の上にも3年」とも言いますよね。この法則は競争が厳しいスポーツや音楽家を対象に調査された結果ですので、競争が少ない分野であれば、もっと少ない時間で頂点に立つことが出来ます。
そこそこレベルであれば、20時間で達成出来るとジョシュ・カウフマンは、語っています。http://logmi.jp/12933

このグラフのように何かを学び初めたばかりであれば、大きな成長を実感する事が出来ますが、一定のラインに達すると、成長の幅が小さくなっていきます。0%から80%までは、20時間あれば達成出来るが80%から100%に進んでいくためには3年必要とイメージするとわかりやすいですね。
1.01と0.99の法則

「1.00」をベースとして考えた際、1.01のようなちょっとした努力や成長でも365日積み重ねると大きな力になると言う。 逆に0.99のようにちょっとでもサボって積み重ねていくと何も生み出さないと言う教え 成功のコンセプト~Principles for Successより
1日1日のちょっとした頑張りやプラスアルファの努力が大きな成長に繋がっていくのです。
カルマの法則(因果応報の法則)
引き寄せの法則に似ていますが、人に優しくしてあげる事は自分に優しくしてあげる事。人に親切にしてあげる事は自分に親切にしてあげる事。人を苦しめる事は自分を苦しめる事。
良い事をすれば、良い事として返ってきますし、悪い事をすれば悪い事が返ってきます。自業自得ということわざもありますよね。
限界効用逓減の法則
寒い冬に温かい温泉につかった瞬間は、大きな幸せを感じる事が出来ますが、10分後に違う種類の温泉に入ったとしても、初回ほど大きな幸せを感ずる事は出来ません。喉がカラカラの状態で飲むコップ一杯の水、その次に飲む一杯の水、徐々に満足度は低下していくのです。
人間は、新しい事や新しい物が好きな生き物で、いつも同じだと飽きてしまうのです。
メラビアンの法則
日常会話や喋りに関する法則で、7−38−55ルールや3Vの法則と言われています。話の内容よりも聴覚や視覚のほうが重要だという事です。
7% が Verbal
(言語情報:言葉そのものの意味・話の内容等)38% が Vocal
(聴覚情報:声のトーン・速さ・大きさ・口調等)55% が Visual
(視覚情報:見た目・表情・視線・しぐさ・ジェスチャー等)
TEDxで賢そうにプレゼンする秘訣 | ウィル・スティーブン | TEDxNewYork このTEDのスピーチを見れば、いかに聴覚や視覚が重要なのかがわかります。内容はゼロなのに、ジェスチャーやしぐさ、声のトーンや速さでいかにも、賢いプレゼンをしているように見えるのです。
原因と結果の法則
結果と原因は常にセットです。食べ過ぎると肥満になりますし、寝不足だと仕事のパフォーマンスに影響します。試合で勝てたのは、練習したからです。このように常に結果と原因がセットになっています。
思考が行動を作り、行動が現実を作るのです。引き寄せの法則やカルマの法則にも少し似ていますね。
「原因」と「結果」の法則(ジェームズ・アレン) こちらの本が有名です。
パーキンソンの法則
英国の歴史学者シリル・ノースコート・パーキンソンが提唱しています。
「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」
パレートの法則でも解説したとおり20%の結果を出すために80%の時間を使ったりしてしまうです。何が重要な作業化を見極める事で、大幅に時間を確保する事が可能になります。
ピグマリオン効果
ピグマリオン効果は、1964年に米国の教育心理学者ロバート・ローゼンタールによって提唱された、「人間は期待された通りの成果を出す傾向がある」という主張。
誰かに物事を教える立場や指導する場合、「ここを改善するともっとよくなるよ」「こんな所がストロングポイントだからもっと強化しよう」というように、期待している事を伝えれば伸びていくのです
反対に、「お前はダメだ」「何をやってもダメだ」「救いようがないやつだ」このように否定的な言葉を言い続けると本当に、能力が下がってしまいます。これをゴーレム効果と言います。
指導者であれば「怒る、叱る、指導」この3つの違いを理解しておく必要があります。
怒る
不満・不快なことがあって、がまんできない気持ちを表す。腹を立てる。
叱る
目下の者の言動のよくない点などを指摘して、強くとがめる。
指導
ある目的に向かって教え導くことhttp://dictionary.goo.ne.jp/ 引用
怒ると叱るは、同じのように感じますが、「怒る」とは自分の感情を表しているだけですが、「叱る」場合は、相手の事も考えています。そして「指導」の場合は、相手の事を一番に考えて指摘する事です。指導者の場合は、怒るのではなく叱る事が重要で、それは指導の一部である必要があります。
何かを学ぶ立場の場合は、上手な指導者から学ぶ事が大切です。スポーツを見ればわかるように、一流のプレーヤーだったから一流の指導者になれるという事ではありません。指導者として力があるかどうかを見極める必要があります。
ビジネスの世界も同じで、実際に稼いでる人=良い指導者か?というと答えはNOです。良い指導者の可能性は高いですが、実際に自分で稼ぐ事と、誰かに教えて稼がせる事は違う事です。成長したければ、「良い指導者から学ぶ」という事が大切になってきます。
一貫性の原理
人は自身の行動、発言、態度、信念などに対して一貫したいという心理が働きます。
フット・イン・ザ・ドア・テクニックは、一貫性の原理を利用していて、いきなり大きな要求をするのではなく、まずは顧客が損する事無く受け入れやすい要求をして、徐々に大きな要求をしていくという方法です。

フット・イン・ザ・ドア・テクニックに関する動画です。英語ですが、イラストがあるのでわかると思います。
家の前に「運転注意」という大きな看板を立てさせて下さい。と1グループ目の人達にお願いしたところ、全員がNOと答えました。
次に2グループ目では、家の前に「運転注意」という小さな看板を立てさせて下さい。とお願いしたところ、ほとんどの人がOKと答えました。そして2週間後に再度2グループ目の家を訪ねて、大きな看板に変えても良いですか?と尋ねたところ、なんと76%がOKと答えたのです。
「小さなお願いから初めて、大きなお願いをする」事で、聞き入れてもらえる可能性が高くなりますので、何か大きなお願いをする場合に試してみてはどうですか?
カラーバス効果
今日は、緑色を意識すると決めて外に出ると、今まで見えなかった緑色の物や景色が見えるようになります。意識する事で、無意識に見ている世界が見えるようになります。
新しいクルマを手に入れた瞬間から、同じ車種で同じ色の車が急に増えたような気になった事はありませんか?欲しいと思った物が出来た瞬間から、その物が目に入るようになった事はありませんか?
チャンスは意外に近くにあるという事でもあります。意識を変えるだけで、チャンスを手にする事が出来るようになるのです。
マーフィーの法則
色んな先人達の経験を皮肉って表現している法則です。「バターをぬった面を下にして食パンが着地する確率は、カーペットの値段に比例する。」このような表現がたくさん載っています。史上最強の”マーフィーの法則
さいごに
15の法則を紹介しました。気になる法則や活用できそうな法則はありましたか?絶対に逆らう事が出来ない法則に立ち向かうよりも、法則を理解して、法則を上手に活用していきましょう。

必ず役立つ! 「○○(マルマル)の法則」事典 (PHP文庫)
他の法則も気になる方は、こちらの本をオススメします。全部で70個の法則が紹介されています。
コメントを残す