2016年の2月1日からAmazon.co.jpでもベンダーエクスプレスが利用出来るようになりました。アメリカ、イギリス、ドイツのAmazonでは、2014年頃から利用できる状況でした。
複数のセラーがベンダーエクスプレスを利用する事で、卸での価格競争が発生するので誰でも仕入れる事が出来る商品を販売しているセラーにとってはピンチですが、自社製品や独自製品を販売しているセラーにとっては、今まで以上に売上げを増やす事が可能になるかもしれません。
Amazonベンダーエクスプレスとは?
マーケットプレイスとの大きな違いは、Amazonに対して卸売が出来る。商品を一括で買い取ってくれる。Amazon直販の商品として販売可能になるという事です。
商品によっては、在庫を持つ必要が無くなり、キャッシュフローが良くなるというメリットもありますが、利益率が低くなるというデメリットもあります。
ベンダーエクスプレスとセラーセントラルの違い
それぞれにメリットとデメリットがあるので、あなたにとってどちらが最適なのか、しっかりと検討しましょう。
セラーセントラル | ベンダーエクスプレス | |
---|---|---|
審査 | 無し | 有り |
入金サイクル | 14日 | 3ヶ月後 |
価格決定 | 自社 | Amazon |
商品紹介コンテンツ | 可能 | 可能 |
利益率 | 高い | 低い |
販売個数 | 少ない | 多い |
ページ作成 | 必要 | 必要 |
ブランディング | 出来る | やりにくい |
在庫リスク | 高い | 低い |
Amazonベンダーエクスプレスへ登録する方法
https://vendorexpress.amazon.co.jp/
「登録」ボタンをクリック
アカウントを持っている場合は、「お持ちのAmazonアカウントでログインしてください」をクリックしてログインします。
メールアドレス、パスワードを入力してログイン
必要な情報を入力し「次へ」をクリック
ベンダーエクスプレスの取引条件に同意出来る場合は、チェックを入れて「承認して次へ」をクリックします。
無償サンプルご提供のお願い(新商品、初回のみ)Amazonベンダーエクスプレスでは、登録いただいた商品をAmazonで実際に販売することにより需要の有無を試していただく機会を設けています。また、その機会にお試しいただく商品はお取引先様からサンプルとして無償でご提供いただくことをお願いしています。お客様からの注文があれば、Amazonがお取引先様に次回納入分の有償の納入依頼をいたします。万一ご注文いただけない場合は次回の納入依頼はせず、無償サンプルの返却もいたしかねます。無償サンプルの個数は、現在のところ9,001円以上の単価の商品の場合は1個、6,001円から9,000円の商品は2個、それ以下の単価の商品だと3個をお願いしております。
仕入代金の支払い有償の納入依頼では、仕入価格を記載した納入依頼をAmazonベンダーエクスプレス経由でお届けします。その時点でお取引先様は、納入依頼を承諾しAmazonに商品を納入することもできますし、お取引先様のご都合によっては拒否していただくことも可能です。商品を納入いただければ、請求書提出月の3か月後の5日(休日の場合は翌営業日)に、お取引先様に商品代金をお支払いします。
記載されている2つの条件は非常に重要で、「無償でサンプルを提出して売れればAmazonに卸売りする事が可能になる」「請求書を提出して3ヶ月後の5日に支払いします(請求書を提出した末日から65日以内に支払い)」という事です。
ここで注意すべきなのは、銀行名と支店名ではなく、銀行コードと支店コードを入力する必要があります。わからない場合は「登録する銀行名 銀行コード」「登録する銀行名 支店コード」で検索すると出てくるはずです。
Amazonからの支払いを受け取る口座情報を入力して、「次へ」
書類確認があるので、A、Bのどちらか1つ+C、Dのどちらか1つをアップロードします。
https://nakano-ws.com/archives/10175
この記事で、JAN登録の方法を解説しています。
書類をアップロードすると、ベンダーエクスプレスの管理画面に移動して機能を利用出来るようになります。
ブランド管理について
ベンダーエクスプレスを利用すると、Amazonが価格を決定したりカスタマーサービスを行うようになるのでブランドを育てる事が難しくなります。
高価格帯のブランドとして育てたいのに、ベンダーエクスプレスを利用して安売りされてしまっては意味がありませんし、Amazonに問い合わせがあった際に、テンプレート通りの回答をされてしまうと、ユーザーが求めている回答が出来ずに結果としてブランドに対しての信頼を失う事になります。
これからブランディングを進めていく方は、ベンダーエクスプレスではなく、マーケットプレイスの利用を推奨します。
さいごに
ベンダーエクスプレスにはメリットとデメリットがありますので、あなたのブランドやあなたの商品に最適な販売手法なのか?しっかりと検討して導入しましょう。
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